Google One加入とVPN特典の利用

この記事は約5分で読めます。

Google Oneの特典について

2023年3月より、GoogleのサブスクリプションサービスであるGoogle Oneのサービスがアップデートされ、全てのプランでVPNを使用できるようになりました。

Google Oneのサブスクリプション加入者がどの程度いるかわかりませんが、VPNについてはかなりお得に使えます。

Google Oneのプランはいくつかあり、2TBプランのみにGoogle OneのVPNが記載されていますが、最安の250円/月プランでも使用できます。

今回は、最安プランの250円/月(初回は特典で65円でした)に加入し、使い勝手をみていきます。

Google One VPNが2TBプランにしかありませんが、他のプランでも問題なく利用できます。

Google One VPNの使用感

Google OneアプリまたはGoogleサイト上で加入します。

プランに加入すると、VPNの特典が有効化されます。

Xiaomi端末などでは、タスクキルをするとGoogle OneアプリもキルされVPNから切断されてしまいます。

過去記事を参考にGoogle Oneアプリのロックを実施してください。

Google OneのVPNを活用することで、Webサーバー等からはGoogleからのアクセスに見えます。

使用感で気になったことを上げてみると、Androidでは端末の電源を投入した際、自動でVPNへ接続することはできないようです。

AdGuard VPNやHotspot Shield VPNは端末を起動したときに自動でVPN接続する設定にできます。Google Oneアプリはなぜか自動起動設定がないのですよね…。

これはXiaomi 12T Proの場合ですので、Google Pixelなど、その他の端末では挙動が異なるかもしれません。

上記スクリーンショットはXiaomi 12T Proの電源投入後の画面ですが、Google OneアプリおよびVPN接続は自動で行われません。

なおiOSでもGoogle OneのVPNは使えるのですが、iOSは設定で「オンデマンド接続」を有効化していると、端末の電源投入時にVPNも自動で接続してくれます。


上記スクリーンショットはiPhone 14 Pro Maxの再起動直後の画面です。VPNへ自動的に接続されています。

Googleサービスなのに、なぜかiOSのほうが使い勝手がいいような…。

iOSでもGoogleサーバー経由となりますので、Webサーバー、サービス管理者にはGoogleからのアクセスに見えます。

VPNを使う欠点としては、どうしても他所のサーバーを経由することによる通信遅延は避けられません。また端末の真の位置情報がWebサービスから見えないため、検索を使ったお店探しなどに影響があるかもしれません。

サイト管理人がものすごく気になっていること…

このサイトを運営していてずっと疑問に感じていることがありまして…。

このサイトはGoogle Analyticsを見たところ、「AdGuard ユーザールール」などの検索ワードで訪問される方がかなり多いです。

(なぜか検索順位が多くの方の環境で1位になっているのもありそう…公式リファレンス読んだ方がいいよ)

How to create your own ad filters | AdGuard Knowledge Base
この記事では、AdGuard製品で使用できるカスタムフィルタリングルールの作成方法を紹介しています。 To test your rules, you can download the AdGuard app

このようなワードで検索する方はほぼAdGuard等を利用されている方だと思うのですが、AdGuardもuBlock Originもインストール後、何も触っていなければ追跡防止系フィルタが有効化されており、Google Analytics(Google TagManager)を弾くようになっているはずなんです。

AdGuard等を利用している訪問者のデータはとれないつもりでGoogle Search Consoleと一緒にGoogle Analyticsを設置しました。
しかしいざ3ヶ月ほどサイトを運営してみると、想像をはるかに超えるデータが取れてしまいました。

あえて追跡防止フィルタを無効化しているケースもあるかと思いますが、AdGuardなら「追跡防止フィルタ」uBlock Originなら「uBlock filters – Privacy」や「Easy Privacy」が有効化されているか確認してください。

もし無効化されていたら、Google Analyticsを弾いていない可能性が高いですので、サイト訪問者のIPアドレスから割り出した位置情報もGoogle Analyticsの管理画面で見えてしまっています。有効化を検討してください。

ただし追跡防止系フィルタを導入しても、通信ログを見れば接続元のIPアドレスはわかります。VPNを使用すれば、ログを見ても個人の特定はほぼ不可能となります。

Webサイトの管理者からは、おそらくユーザーが想像する以上の情報が見えていることに少しでも興味を持って欲しいと思い、これまでにVPNサービスの紹介や、サイト管理者から見える世界について記事を書きました。

Google OneもiCloud Private Relayもクラウドストレージのおまけとしては思えないほど有益です。

Microsoft Edgeですと、プライバシー設定を「厳重」としておくと、ほとんどの追跡を防止できます。

ちょっとでも興味を持ってもらえたらいいな…。

コメント